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今朝はめずらしく大好きだったねこが夢にでてきて
野良出身 抱っこされるのが得意ではなかったのだけれど
ゆめのなかでは しばらくの間くっついてくれました
’チョットツカレタノ モッテ(ワタシヲ)’
ヒトの言葉と 当時のままの痩せたふわふわの身体
*
お日さまのにおいが好きなのか うっかり取り込んだままにしてしまった洗濯物の上で
すぴすぴ眠る姿に 毛まみれになった洗いたてのタオルやパジャマにコロコロをする音
高い空 鳥が甲高い声でないています
洗濯日和の今日は あたたかい記憶のところで止めておきたいなと思いました
*朝晩はすっかり寒くなって 温いものがうれしい季節になりました
窓をあけると 遠くまでひろがる 秋晴れのあおい空です*
** きのうのよるは雲の間からまんまるのお月さまがそっと見えました **
美味しかったきつねのおうどん
また食べにいけたらいいな**
雨粒ひとつ 雨粒ふたつ 雨粒みっつ……
知らなかった街の その夜は ぴかぴかでりゅうりゅうで
きらきら燃えて やっぱりとってもきれいで いってよかったって
月をみては はじめての道をたくさんあるいてかえりました 心臓は ここ
えほんをつくるようになった頃、母親に聞いてみたことがありました。
そういえばわたし子どもの頃どんな絵本が好きだった?
えぇと…『ないたあかおに』とか…?
そう言われてぱっと当時がよみがえりました。
鬼なのにどこか悲しげな表情、ひざをついて泣いている終わりのページ。
何度も何度も読んだこと。抱いた「何か」がそうさせたこと。
○
ひろすけ童話のひとつに『おやまのこぐま』という作品があります。
木の実が大好きなこぐまさん、ある日きつねさんから
にんげんの作ったくりきんとんをわけてもらいます。それがとってもおいしいものだから
もっと食べたくって、おなかのなかにいるくいしんぼうと一緒に
くりきんとんのお山をさがしにいく不思議なおはなし。
亡くなられる年に書きあげられた最後の作品です。
おもいやりのこころに根ざした童話たちのもつまなざしは
どんな世の中をも貫きます。
○
もうすこし季節がすすめば、「ちょろちょろの こりすが いました。」とはじまる
『こりすのはつなめ』というおはなしも冬支度の頃にぴったりで大好きです*
おひるごはんがオムライスのゆめでした**
いただきまーす♪♪
まだまだ暑いけれど 夜風はだいぶ涼しくなりました
おやすみなさいおつきさま
どんなゆめをみるのかな……*
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せみの声と一緒にはげしくてやさしい愛がいっぱい 最後に
静かな波がすーっと心に届きました
どこまでも広くて深い深いうみにもぐったり
ぷかぷか浮かんだりできたらいいな
海の最初の思い出は夏休みの幸せな海水浴場と霞んで見えた水平線
買ってもらった真っ赤な浮き輪。両親の故郷、四国は瀬戸内の海です。
たぶん3つくらいだったと思うのだけれど、
はじめての浮き輪に感動して沖のきらきらへ向かって全力でバタ足をしたら
すぐに岸の近くまで連れ戻され面白くないと思ったこと。
あっさり終わった最小の冒険でしたが、目の前の赤いまるまるにつかまって
ふわりと体が浮かんだ瞬間は本当に素敵で
これからもふえていく大切な引き出しのひとつにちゃんと仕舞ってあります。
(けれども、うみやかわでうきわとあそぶときはきをつけようね)
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【令和6年度小学校教科書『おんがくのおくりもの 1』(教育出版)】
一年生の教科書です。うたにあわせておはなになってあそぼうのページで
わらべうた「ひらいたひらいた」の挿絵を描きました。
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どくだみの頃もいつの間にか過ぎて、色々のあじさいが可愛い季節です。
雨の日もわるくない?かな。
銀河でいちばんきれいなひとつぶの星がつよくまたたいた初夏の夜
たいせつなもの「なくてはならないもの」を遥かにここに想いました。
2024.06
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